研修会報告

認定看護師による研修会のご報告

開催日時 :平成30年8月4日(土)  10:00~16:00
会場 :仙台市中小企業活性化センター(AER)  5階 多目的ホール
参加者:148名
テーマ:事例展開で知識と実践をつなげる
講師:手術看護認定看護師
    呼吸:福島県立医科大学附属病院 勝又清子先生
    循環:仙台市立病院 鐘江昌美先生
    体位:石巻赤十字病院 阿部亜希子先生
    体温:岩手県立久慈病院 岩﨑孝思先生
   認知症看護分野認定看護師
    認知症・せん妄:仙台オープン病院 髙橋 和利先生

東北地区を周遊していた認定看護師企画の研修会は、今年度より仙台で開催されることとなりました。例年、手術看護や麻酔看護に関する基本的な知識を提供する講義を行ってきましたが、今年度は初めて事例と絡め、ペーパーPtの周術期アセスメントを企画しました。
今回の研修では、研修開催前に事例がHP上で発表され、当日は呼吸・循環・体温・体位・認知症に関して、5人の認定看護師よりアセスメントとその解説が基本的な知識を交えながら行われました。循環・呼吸は、やや苦手意識があるようでしたが、全身麻酔下の生理的な変化や使用している薬剤・術式からのアセスメントを噛み砕いて説明されたことにより、臨床での経験から患者に何が起こっているのかを振り返ることができたようでした。体温・体位は、看護師が主体的に関われるケアとして、問題意識を持っている参加者が多く、質問も多数寄せられました。
今回の研修のトピックスであった認知症・せん妄に関しては、認知症看護分野認定看護師の仙台オープン病院 髙橋和則先生をお迎えしました。認知症とせん妄の違いに始まり、病棟で行われている対応や手術室看護師が行えるせん妄予防の対策なども解説いただきました。
参加人数は112名と認定看護師企画の研修にしてはやや少なかったのが残念でしたが、いずれも事例があったことにより知識と実践が結び付けられ、さらに明日から実践に使える内容で、多くの学びを得られました。
次年度も仙台での開催予定です。今後も手術看護学会東北地区へのご協力をお願いいたします。


  


認定看護師による研修会アンケート結果

参加人数:会員87名 非会員25名 合計112名
アンケート回収68名 回収率:61%

  • 1.手術室経験年数を教えて下さい。



  • 2.今回の「合併症のある高齢者患者におけるアセスメント」講演は、参考になりましたか?
    1. 『循環』について
      • 【理由】
        ・実際によく使用する薬剤を具体例に挙げながら、どのようなリスクや看護が必要なのか参考になった
        ・実際に高血圧がある患者さんが多いので、アセスメントのポイントをわかりやすく説明してもらったので今後に活かせると思った。
        ・高齢者の循環動態の特性や降圧剤特性・中止薬など分かりやすかった。
        ・高齢者の輸液管理で術後せん妄につながることがわかった。術中後の看護のポイントをよく振り返り、自分のものにしたいです。
    2. 『呼吸』について
      • 【理由】
        ・解剖生理とリンクさせながらの内容だったため、事例展開の際により考えられるリスクや看護を学ぶことができた。
        ・抜管後の喉頭痙攣の対応や普段麻薬として使われているものに呼吸抑制があることを改めて理解することに繋がる講演だった。
        ・聴きやすい声で内容もしっかりしていたのですが、空欄をうめつつ先生の講義を聞くには少し早すぎるのではないかと感じました。空欄を埋めるのに必死で先生のお話の中の大事な部分を聴き逃してしまう状態でした。
        ・術前の気道評価について実践、取り組んでいきたいと思う。
    3. 『体温』について
      • 【理由】
        ・術前の保温に対する看護でプレウォーミングの所が特に今後参考にしていきたいと思った。
        ・セットポイントをエアコンに例えてお話して下さったのでわかりやすかったです。
        ・プレウォーミングの重要性が改めて理解できた。対象患者さんの体形も考慮していきたい
        ・なんとなくしか理解していなかったことが、必要性(理由)まで理解できた。
    4. 『体位』について
      • 【理由】
        ・自施設で行っている体位固定も、先生の施設と同じ所に気をつけて行っている事がわかったので安心しました。
        ・術前の情報では細かい観察や実際にどの程度なのか確認する必要があると改めて学べた。観察した事は、しっかりと伝えていこうと思った。
        ・医師、麻酔科医師、看護師の協力が必要であると感じた。
        ・これからは神経障害予防の視点のみでなく、皮膚損傷予防についても考えていきたい。標準的ケアから患者さんの個別性を考えたケアをするため、アセスメントをスタッフで手術が決まったら早い時期から考えていきたい。参考にさせていただきます。
    5. 『術後せん妄』について
      • 【理由】
        ・手術後せん妄が起こってからではなく、術前からの関わりの大切さや、痛み・不安などがあるとせん妄を引き起こすリスクともなるので、患者への対応の重要性を学ぶことができた。
        ・予防するために手術室看護師は何をしたらよいのか話を詳しく聞きたかった。
        ・日中、夜間を通して患者さんをアセスメントして、苦痛の軽減を図ったうえで眠剤を使用していくことが必要だと分かった。
        ・周術期を通し、せん妄対策を病棟看護師と協働し実践していきたい。

  • 3.その他、ご意見やお気づきの点などがございましたら、ご自由にお書きください
    • ・手術看護に関する研修会に初めて参加しました。手術室に配属され、1年未満の私でもわかりやすい説明で、大変参考・勉強になりました。
      ・質問が紙面で提示でき、質問内容を参加者全員で共有することができてとてもよかった。
      ・研修の内容が盛りだくさんでメモが追いつかなかった講義もありましたので、昼の休憩時間を短くして、講義の時間をもう少し長くしてもいいのではないかと思いました。
      ・事例に関連にしたアセスメントポイントを各自勉強できたのでとても分かり易かったです。
      ・1日の研修でしたが、いろいろな話がきけて大変参考になりました。ありがとうございました。
      ・頻回にこのようなアセスメント形式の講演してほしいです。個人的にも楽しいです。イメージができる。

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